退職後、再雇用で正社員として働いているMさんの在職老齢年金および高年齢雇用継続基本給付金は。
昭和22年10月生まれ。妻と2人暮し。60歳到達時の給料30万円。60歳以降の給料18万円。60歳からの基本月額(1ヶ月当たりの年金)12万円。64歳からの基本月額18万円+加給年金3万3,000円。総報酬月額相当額18万円(月給18万円/賞与なし)
Mさんの給料は、30万円から18万円にダウン。ダウン率は60%。
高年齢雇用継続基本給付金は60歳以降の給料18万円の15%で2万7,000円。
基本月額12万円なので、在職老齢年金は9万9,200円。
12万円−(12万円+18万円−28万円)×1/2=11万円
また、在職老齢年金と高年齢雇用継続基本給付金が、同時に支給されますと、在職老齢年金が、「調整支給」されます。
標準報酬月額18万円の6%の1万800円が在職老齢年金から引かれます。
11万円−1万800円=9万9,200円
64歳からの在職老齢年金は、12万9,200円。
18万円−(18万円+18万円−28万円)×1/2=14万円
14万円−1万800円=12万9,200円
したがって、Mさんの給料、在職老齢年金および高年齢雇用継続基本給付金の合計額は、60歳〜63歳まで30万6,200円(給料18万円+在職老齢年金9万9,200円+高年齢雇用継続基本給付金2万7,000円)、64歳から36万9,200円(給料18万円+在職老齢年金12万9,200円+加給年金3万3,000円+高年齢雇用継続基本給付金2万7,000円)になります。